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モビリティのためのアルゴリズム理論 イラスト

Group 04.

モビリティのためのアルゴリズム理論

モビリティ社会の多様な参加者に「安全性・快適性・利便性・公平性」を備えたシステムを数学的に担保するアルゴリズム理論を構築する。

モビリティ✕数理により新たな視点・理論を開拓する

近未来のモビリティ社会では、環境の変化へのしなやかな対応により、一人ひとりが快適であり続けられる社会の実現が求められます。モビリティに関わるシステム・サービス・インフラが実装され、自動運転によるクルマが、自動制御された交通システムの中を行き交い、「安全性・快適性・利便性・公平性」の高い移動を実現する。自動化により渋滞などはなくなり、エネルギー消費も最小限に抑えられる。そんな社会を実現する際に、何より重要となるのがその品質保証です。本グループは、モビリティ社会の基礎となる自動化や移動などの品質を数学的に担保できる、アルゴリズム理論の構築をめざします。

研究概要

本グループでは、均衡、安定、無羨望などの基準を用いて、主体が複数ある場合のモビリティのためのアルゴリズム基礎理論を構築します。例えばライドシェアリングのプラットフォームでは、次々と寄せられる乗客からのリクエストに対して、最適なドライバーをマッチングさせる必要があります。マッチングに時間をかけ過ぎると、不満を持った乗客はリクエストをキャンセルしかねません。このような動的な状況の中でオンライン最適化を行い、公平なマッチングを行うためには、多主体系のアルゴリズムが求められます。またモビリティを考える際には、交通網などのネットワークに関するアルゴリズムの開発が欠かせません。本グループでは、ネットワークアルゴリズム、多主体系のためのメカニズムデザイン、オンライン最適化の発展と融合に取り組みます。

参加メンバー

牧野 和久          京都大学・数理解析研究所
石井 利昌          北海道大学・経済学研究院
Magnus Mar Halldorsson  京都大学・数理解析研究所
松原 繁夫          大阪大学・数理・データ科学教育研究センター
小野 廣隆          名古屋大学・情報学研究科
川原 純           京都大学・情報学研究科
河村 彰星          京都大学・数理解析研究所
小林 佑輔          京都大学・数理解析研究所
五十嵐 歩美         東京大学・情報理工学系研究科
河瀬 康志          東京大学・情報理工学系研究科
白髪 丈晴          中央大学・理工学部
澄田 範奈          東京工業大学・情報理工学院
横井 優           東京工業大学・情報理工学院
馬原 凌河          東京大学・情報理工学系研究科
天野 雄樹          中央大学・理工学部
寺尾 樹哉          京都大学・数理解析研究所

アドバイザー
田村 明久          慶応義塾大学・理工学部
定兼 邦彦          東京大学・情報理工学系研究科

誰もが自由・平等・安全に移動できる、近未来のモビリティ社会を保証するアルゴリズム。

誰もが自由・平等・安全に移動できる、近未来のモビリティ社会を保証するアルゴリズム。

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