
Team 04.
ブロックチェーン
データ構造やネットワークの研究成果を統合し、モビリティ社会を悪意から守るブロックチェーンの性能向上を目指す。
ブロックチェーンの性能を向上させ、悪意のないモビリティ社会を築く。
暗号資産ビットコインの基盤技術として開発されたブロックチェーンは、その革新性から、現在さまざまな分野で活用が進められています。ブロックチェーンの特徴は格納データの「分散性」と「正確性」、「耐障害性」であり、モビリティとの親和性が非常に高いと言えます。ブロックチェーンチームは、ブロックチェーンの有用性を判断した上で、モビリティ社会における「悪意が原因で起こる問題」に対処できる新たなブロックチェーン技術の構築を目指します。
研究概要
ブロックチェーンチームには、ブロックチェーンを専門とする研究者の他、データ構造やネットワークを専門とする研究者も在籍しています。データ構造やネットワークの研究は、いずれもブロックチェーンの性能向上に欠かせない要素です。ブロックチェーンチームでは、「圧縮したまま計算が可能なデータ構造(簡潔データ構造)」と「分散型ネットワーク」に関する研究成果をブロックチェーン研究者がとりまとめることで、DAG(Directed Acyclic Graph)型ブロックチェーンの総合的な性能向上を目指しています。
チームメンバーは現在、悪意のあるユーザが自分に有利なデータの追加を目的にDAG型ブロックチェーン内に不正に追加された「不誠実なブロック」を特定するためのアルゴリズム設計や、そのアルゴリズムを検証するためのシミュレータ開発を進めています。今後も研究者間で交流を図りつつ、さらなる成果を目指して研究を進める予定です。
参加メンバー
川原 純 京都大学・情報学研究科
笠原 正治 奈良先端科学技術大学院大学・先端科学技術研究科
平出 託海 奈良先端科学技術大学院大学・先端科学技術研究科
アドバイザ
湊 真一 京都大学・情報学研究科